読書 をんごく [ 北沢 陶 ]
お勧め度:★★★★★ なんじゃこりゃ!すごすぎる!
すごいなこれ。ホラーであり、ミステリーであり、心打たれ。
大正末期、関東大震災で被災した主人公と妻は、地元の大阪船場へ戻る。
療養のかいなく、亡くなった妻。
その妻の霊とおぼしきものに悩まされる主人公は、「エリマキ」と呼ばれる、
顔のない男と正体を探る、そんな話です。
登場人物も少なく、大阪の言葉で綴られた文書が読みやすい上、
ものすごく雰囲気を盛り上げます。この世界に引き込まれます。
まさに、文章、物語の魔力だ。
すごい小説でした。
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