【問題形式で学ぶOracle】第10回:SYSAUX表領域の正体を暴く!SYSTEMを支える必須の相棒と非メタデータの置き場所
前回は、表領域とデータファイルの所有関係やストレージの基本ルールについて学んだ。
今回は、Oracle データベースの運用において絶対に欠かせない必須の表領域の1つ、「SYSAUX表領域(シシステム・オグジュアリー・テーブルスペース)」を取り上げる。SYSTEM表領域の相棒として、監査データや様々なコンポーネントのデータを一手に引き受けるこの領域の役割を、4択の練習問題を通じてスッキリ整理してみよう。
本日の問題
【問】Oracle Database のストレージ構造における「SYSAUX表領域」の主な役割や特徴として、最も適切なものを次の選択肢から1つ選べ。
- A. データベースの起動には必須ではないため不要であれば削除可能であり、主に一般ユーザーが作成した実データを格納する専用領域である。
- B. SYSTEM表領域の補助(Auxiliary)として機能し、監査データやAWR、エンタープライズ・マネージャなどの非メタデータを格納する必須の表領域である。
- C. データベースのデータ更新時における「更新前の内容(ビフォアイメージ)」だけを一時的かつ永続的に保存する専用の領域である。
- D. 複数のプラガブル・データベース(PDB)の間で、親であるCDB$ROOTの全テーブル定義を完全に複製して同期するための共有キャッシュ領域である。
正解と解説
【正解】
B. SYSTEM表領域の補助(Auxiliary)として機能し、監査データやAWR、エンタープライズ・マネージャなどの非メタデータを格納する必須の表領域である。
詳しい解説
Oracle Database を作成すると、基本となる「SYSTEM表領域」のほかに、必ずセットで「SYSAUX表領域」が自動作成される。
- SYSTEM表領域の負担軽減(Auxiliary):
かつての古いOracleバージョンでは、すべてのデータディクショナリやメタ情報、さらには各種オプション機能のデータまでがすべて「SYSTEM表領域」に詰め込まれていたため、表領域が肥大化して管理が大変だった。これを防ぐため、補助(Auxiliary)として切り出されたのがSYSAUX表領域である。 - 格納されるデータ:
データベースの根幹をなすメタデータ(データディクショナリ等)は SYSTEM に残るが、監査データ、AWR(自動ワークロード・リポジトリ)のパフォーマンス統計、Oracle Enterprise Manager のデータなど、メタデータ以外のさまざまなコンポーネントが使用するデータはすべて SYSAUX に格納される。 - 必須性:
名前の通り補助的な位置づけではあるものの、データベースの稼働には「必須」の表領域であり、削除したりオフラインにしたりすることはできない。
試験や実務の運用管理においても、「SYSTEM表領域の肥大化を防ぐための補助領域であること」「監査データや統計情報などが格納されること」「削除不可の必須領域であること」は非常によく問われるポイントなので、しっかり押さえておこう。
まとめ
| 表領域の種類 | 主な役割・特徴 |
|---|---|
| SYSTEM表領域 | データベースの根幹となるデータディクショナリ(メタデータ)を格納する必須の表領域。 |
| SYSAUX表領域 | SYSTEMの補助(Auxiliary)。監査データやAWR統計などの非メタデータを格納する必須の表領域。 |
データベースの内部構造を支える主要な表領域の役割分担が見えてくると、容量監視やメンテナンスを行う際もどこに注意すべきかがハッキリと分かるようになる。
次回もOracleの仕組みがスッキリわかる4択問題をお届けするので、お楽しみに!
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