【Oracle 26ai / 環境構築】Intel Mac・旧OS(Ventura等)でも諦めない!Dockerで作る Oracle AI Database 26ai Free 完全構築手順
「古いMacのOS(macOS 13など)のままOracle 26aiの検証環境を入れようとしたら、最新のDockerに『このOSバージョンでは起動できません』と怒られてしまった……」
そんな悩みをお持ちの方、諦めるのはまだ早い! OSを無理にバージョンアップしなくても、ご自身の環境に適合した旧バージョンのDocker Desktopを選択してインストールし、正しくリソースを設定すれば、今でも十分に最新のデータベース環境を手に入れることができる。
今回は、Intel Mac(旧OS環境)を対象にした、Docker版 Oracle AI Database 26ai Free の構築から接続確認までの全手順を徹底解説する。
【前提条件・スペック要件】
- ハードウェア: Intel製 CPU 搭載 Mac(x86_64 アーキテクチャ)
- OS: macOS 13 (Ventura) など、最新版Docker Desktopが直接サポート外となっている旧バージョン
- ディスク空き容量: 30 GB 以上
- メモリ(RAM): 最低 8 GB 以上(安定動作のため 16 GB 以上を強く推奨)
1. Docker Desktop for Mac のインストール(macOS 13対応版)
Docker公式サイトの通常ダウンロードボタンからは最新版しか取得できないため、macOS 13に対応する公式の旧バージョンインストーラーを直接取得して導入する。
1.1. インストーラーのダウンロード
Web ブラウザのアドレスバーに以下の Docker公式URL を直接入力し、.dmg ファイルをダウンロードする。
※ 上記は Docker公式が配信している macOS 13 対応バージョン(v4.30.0 等)の正規インストーラーである。
1.2. インストールの実行
- ダウンロードした
Docker.dmgをダブルクリックして開く。 - 表示されたウィンドウで、Docker.app アイコンを
Applicationsフォルダへドラッグ&ドロップする。 - アプリケーション一覧から Docker を起動する。
- 初回起動時の特権アクセスや利用規約のダイアログで「Accept」および「Finish」を選択し、Mac の管理者パスワードを入力して許可する。
- メニューバーに Docker アイコンが表示され、ステータスが 「Docker Desktop is running」 になることを確認する。
1.3. インストールの確認
Mac の「ターミナル」を開き、正しくインストールされたかバージョン情報を確認する。
# 出力例(バージョン 28.5.1 等)
Docker version 28.5.1, build e180ab8
2. Docker リソース設定(重要)
Oracle データベースは起動・初期化時に多くのメモリを消費するため、Docker 仮想マシンの割り当てリソースをあらかじめ変更しておく必要がある。
- Docker Desktop 画面右上の「歯車(Settings)」アイコンをクリックする。
- 左メニューの 「Resources」 > 「Advanced」 を選択する。
- リソースの割り当てを以下のように変更する。
- Memory: 最低 4 GB 以上(安定動作のため 8 GB 以上を強く推奨)
- Virtual disk limit: 20 GB 以上(推奨 30 GB 以上)
- 右下の「Apply & restart」をクリックし、Docker デーモンを再起動する。
3. Oracle 26ai コンテナの作成・起動
3.1. コンテナの起動コマンド実行
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行して Oracle Database コンテナをバックグラウンドで起動する。
※ -e ORACLE_PWD= の YourPassword123 部分は、英数字混在の任意のパスワードに変更すること。
--name oracle26ai \
-p 1521:1521 -p 5500:5500 \
-e ORACLE_PWD=YourPassword123 \
container-registry.oracle.com/database/free:latest
3.2. 起動状態の確認
初回起動時はデータベースの初期化処理に数分かかる。以下のコマンドで進行状況ログを監視する。
ログ内に以下の行が表示されればデータベースの準備は完了である。(確認後、Ctrl + C でログ表示を抜ける)
Completed: ALTER DATABASE OPEN
(※環境によっては DATABASE IS READY TO USE! と表示される場合もあります)
4. データベース接続確認(SQL*Plus)
外部ツールを使わず、Mac のターミナルから Docker コンテナ内の SQL*Plus を直接起動して接続テストを行う。
4.1. 管理者権限(SYSDBA)でのログイン
ターミナルで以下のコマンドを実行する(※ YourPassword123 は手順 3.1 で設定したパスワード)。
接続成功時の出力イメージ:
Connected to:
Oracle AI Database 26ai Free Release 23.26.3.0.0...
4.2. 動作確認クエリの実行
SQL> プロンプトが表示されたら、プラガブルデータベースの状態を確認するSQLを実行する。
期待される結果:
-------------------- --------------------
FREEPDB1 READ WRITE
上記のように FREEPDB1 が READ WRITE で表示されていれば正常に接続完了である。確認後、exit と入力して SQL*Plus を抜ける。
5. コンテナの基本運用コマンド一覧
| 操作内容 | コマンド |
|---|---|
| コンテナの停止(Mac終了前など) | docker stop oracle26ai |
| コンテナの再起動(2回目以降) | docker start oracle26ai |
| コンテナ内へのシェルログイン | docker exec -it oracle26ai /bin/bash |
| 環境の完全破棄(初期化したい時) | docker rm -f oracle26ai |
これで旧OS環境の Intel Mac であっても、最新の Oracle AI Database 26ai Free をローカル環境に完全無料で構築し、思いのままに検証や学習を進めることができる。ぜひ快適なデータベースライフを満喫してほしい!